『ダンチジン』のつくりかた

『ダンチジン』は大まかに以下のような流れで制作・発行されることになります(下図参照)。

 

(1)準備:『ダンチジン』専用のはがきをつくりました。あらかじめ官製はがきに、フレームや見出しなどが印刷されています。これは、参加メンバーに配布します。

サイズは通常のはがきサイズ(100*148mm)で、枠線などはありますが、レイアウトは自由です。

後述するように、現場で書く(描く)ことが原則なので、フィールドワークに出かけるときには、筆記用具(必要に応じて色鉛筆、サインペンなど)を携行するようにしましょう。スケッチ、テキスト、歌や詩、絵手紙など、フィールドノートの表現方法をあれこれと試してみるといいでしょう。写真や紙片などを貼ることもできますが、これについては「はがきの表面に紙を貼り付けて送ることはできますか?」への回答(https://www.post.japanpost.jp/question/44.html)を参照してください。
ポラロイド、チェキをはじめサイズや重さに問題がなければそのまま写真を貼りつけても問題ないと思います。ぼくは、ZINKフォトペーパーに印刷できるちいさなプリンターをカバンに入れて出かけることにしています。出先でも、スマホとつないで手軽に印刷できます。ZINKで印刷されるのは76*50mmサイズで、裏面がシールになっているので、便利です。

宛名シールもはがきと併せて配布します。

(2)フィールドワークをすすめる:フィールドワークは、参与観察、インタビュー、(社会)実験など、さまざまな活動を組み合わせて計画・実践します。テーマは、各自(あるいはグループ)しだいです。ただ、社会学的な目線で団地をとらえる(とらえなおす)ことが求められます。
たとえば岡村圭子の『団地へのまなざし:ローカル・ネットワークの構築に向けて』(新泉社, 2020)は、(社会学的な)フィールドワークの指針づくりに役立つと思います。ただし、こうした著作に影響を受けすぎると、こんどはみずからの視野を狭めてしまうことにもなるので、まずは何度か団地に赴いて、歩き回ったり、どこかにじっと留まってみたり、五感を開放して「団地の暮らし」を見つめることからはじめましょう。
その日のフィールドワークが終わったら、はがきを書き(描き)ましょう。大原則は「善行団地で書いて、善行団地で投函する」です。

書き終えたはがきは、善行団地の広場に面した「藤沢善行団地内郵便局」(〒251-0877 神奈川県藤沢市善行団地3-17-1)のポストに投函してください。宛名は専用シールに印字されています。シールを忘れてしまった場合などは、下記に送ってください。

〒252-0882 藤沢市遠藤5322 慶應義塾大学 デザイン棟B(ドコモハウス)
加藤文俊研究室 行

(3)公開する:無事に投函されれば、数日ではがきが大学に届きます。受け取った分から、スキャンして、逐次ウェブで公開します。

  • Instagram(https://www.instagram.com/frogleap/)に #ダンチジン のタグをつけて投稿します。これは自動的に加藤のFacebookページで表示されます。
  • ダンチジンのサイト(このブログです)に掲載します。そのさい、著者名(ペンネームやグループ名をふくむ)をタグとして付記します。

郵送されスキャンされてからウェブに載るので、記入日(はがき上部に記載の月日・曜日)と、公開日はことなります。(例:創刊号は3月29日に記入→4月1日に発行)

まずは、グループワークとして善行団地に赴くメンバー(2-3年生)については、各グループに10枚ずつ配布します(つまり、学期中に少なくとも10回のフィールドワークをおこなう)。追加も可能です。
4年生・大学院生も、関心があればぜひ「団地の暮らし」を起点にいろいろと考えてみてください。はがきは、必要な分を渡します。

2025年2月に開催予定の「フィールドワーク展XXI」に向けて、はがきの展示、冊子の編纂などを検討する予定です。

◎創刊によせて https://danchizine.vanotica.net/introduction